相続した不要な土地の所有権を国に引き渡すことができる制度「相続土地国庫帰属制度」が創設され1年以上が経ちました。
状況がどんなものか、法務省より統計発表されています。

申請件数（令和6年7月31日現在）
総数　2,481件
種目別　田・畑930件　宅地889件　山林391件　その他271件
帰属件数（令和6年7月31日現在）
総数　667件
種目別　宅地272件　農用地203件　森林20件　その他172件
却下・不承認件数（令和6年7月31日現在）
却下件数　11件（現に通路の用に供されている土地9件）
（境界が明らかでない土地2件）
不承認件数　30件（土地の通常の管理又は処分を阻害する工作物、車両等有体物が存する土地12件）
（国による追加整備が必要な森林10件）
取下げ件数（令和6年7月31日現在）
333件
原因：自治体や国の機関による士地の有効活用が決定した
隣接地所有者から土地の引き受けの申出があった
農業委員会の調整により農地として活用される見込みとなった
審査の途中で却下、不承認相当であることが判明した。

西野幸彦士地家屋調査士事務所
士地家屋調査士 西野幸彦