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測量図面にあるX・Yの数値について

2024年04月02日

昔の図面を見ますと、土地の面積を計算するのに境界点を結んだ三角形を作って、その底辺X高さ÷2で三角形の面積をだし、それらを合計して土地の面積を計算していました。
今は士地面積の計算は境界の位置をX・Yの座標値で表し、それに基づいて計算しています。
この座標値で表す座標法のほうが、士地の境界の位置関係が明確になり、仮に工事などでなくなっても、元の位置に復元できます。
この座標値は、Xを縦軸(南北)、Yを横軸(東西)とします。
土地の境界点の位置については、それぞれX軸、Y軸の交わる原点X=0.000、Y=0.000からの距離でその境界の位置を特定しています。
現在では、この座標値を世界基準の座標値、世界測地系の座標値で測量することが多くなっています。
世界測地系とは経度と緯度に互換性をもたせた世界基準の座標系です。
現在日本では19のエリアに分けています。
飯塚市は座標系2系のエリア内で、原点は東経131度00分00秒、北緯33度00分00秒になります。
適用区域は、福岡県・佐賀県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県になります
境界点の座標値をそのままメーターに当てはめることで、原点からの位置関係が分かります。
これからもますます世界測地系による測量が増えることで、世界測地系の座標値で管理されるようになり、将来、境界標がなくなっても、GPS測量で容易に復元でき、土地の境界に関する争いも少なくなるのではないかと思います。

西野幸彦士地家屋調査士事務所
士地家屋調査士 西野幸彦

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