〇法務局で発行される実質的支配者リスト？
先日法務局に行くと一枚のポスターが目に入りました。
何やら申出をすると法務局にて登記官の認証文付きの実質的支配者リストの写しが交付されるということ。
本日は本リストについて記事を書きます。

〇実質的支配者リストとは？
司法書士にとってはおなじみとなっているのですが、会社の変更登記などを申請する際に株主に関する情報を添付書類として提出するようになっています。
いわゆる株主リストです。
また、会社設立登記においても公証役場に会社の実質的な支配者であるところの多数の議決権を有する者を届けるようにもなっています。
実は、会社の登記簿謄本を見れば会社の代表者や役員はわかるのですが、実質的な支配者である株主についてはなかなかその会社の外部からはわからないというのが現状なのです。

〇実質的支配者リストはどのようにつかうのか？
では、法務局で認証した「リスト」はどのようにつかうのでしょうか？
私は、おそらく、金融機関からリストの提出を求められる場面が出てくるのだと推測しています。
つまり、犯罪組織によるマネロンなど、金憩機関が犯罪に関与するのを防ぐためにリストが使われるのではないかと考えています。
今後、金融機関で「リスト」の提出を求められたら、法務局で認証するアレだな、ということです。

佐々木英司法書士事務所
司法書士 佐々木英