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コンパクトシティについて

2023年10月10日

国士交通省によれば、コンバクトシティの意義は、人口増加に伴い郊外に宅地開発したことで無秩序に広がった生活圏を、中心部に集約させることで、商業機能や行政サービスといった、生活上必要な機能を一定籠囲に集めて、効率的な生活・行政を目指すこととされています。

コンパクトシティの狙い
全国的にみて、多くの地方都市が、シャッター街となってしまった中心市街地のドーナツ化現象に直面しています。
筑豊地区においても、アーケード商店街を中心として既存の中心商業地は、空き店舗が多く人通りはまばらな状況が続いています。
コンパクトシティは土地の面的な拡大から縮小へ方向転換して、都市構造を再構築してこの状況を改善しようとするもので、その狙いとしては
①経済的合理性の確保、即ち人が集まる地域に産業が発展しますので、それだけにお金が回って経済が活性化する好循環が生まれることが期待されます。
②今日の人口減少社会では,郊外へ拡大するほど人口分散が進みますが、人口を中心部へ集中させることで労働力の確保が容易になります。
③生活に必要な公共施設や商業施設が集積されるため、それらへのアクセスが容易になり利便性の高まりが期待されます。
④公共サービスや医療サービスといった住民サービスの向上に結び付きます。
⑤公共交通機関を充実させることにより交通費の軽減、自動車の利用頻度が減ることによる環境面の快適性の向上なども期待されます。
⑥これらの結果として、地価についても回復していくこと期待も考えられます。

大武不動産鑑定士事務所
不動産鑑定士 大武克己

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