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相続から外すのは難しい! 廃除制度のご紹介

2025年04月15日

「仲の悪い親族に遺産をあげたくない、どうしたらいいか? 」と時々相談を受けることがあります。
私たちがまずご説明するのが、遺言を作成しておく方法です。
仲の悪い相手を除いて遺産を分配する内容の遺言を作成しておけば、ある程度、目的は達成できます。
…そう、「ある程度」です。
相手が、配偶者・直系尊属(父母や祖父母)・直系卑属(子・孫)の場合は遺留分があるため、例えば「仲たがいした次男に1円もあげない」という遺言を作っていても、次男は遺留分相当額の遺産を取得することができてしまいます。
財産を渡さないという遺言を作成する以外の方法として、あまり知られていませんが、相続人の廃除の手続きがあります。
廃除が認められるためには、廃除する相手が自分に対して①虐待をした、あるいは②重大な侮辱をした、あるいは③虐待や侮辱に匹敵する非行をしたことが、家庭裁判所の審判で認められる必要があります。
遺言の作成のように手軽にはできませんし条件もかなり厳しくはありますが、相続させたくない親族がいる場合に、廃除という方法も知っておいていただければと。
とはいえ、仲たがいは無いに越したことはありません。
相続のご相談はいつでも旭経営アシストで受け付けていますけれど、家族で仲良く過ごす気配りをしていただくことをおススメいたします。

こたけひまわリ法律事務所
弁護士 小坂塁

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