- 社会保険労務士
従業員の不祥事発覚時の初動対応
2025年10月14日

◆初動対応の基本
従業員による不祥事が発覚した場合、企業がその対応を誤ると、社内外からの信用を大きく損ねてしまう可能性があります。
被害を最小限とするために、基本的な対応策を押さえておきましょう。
① 担当者を選任し、事実関係を把握
まずは事実関係を迅速に把握することが重要です。
担当者を選任し、調査に当たります。
関係者へのヒアリングや関連資料の確認を通じて、正確な情報を収集しましょう。
その際、誰が、どのように調査を行うのかには慎重な判断が必要です。
専門家に相談することも視野に入れておきましょう。
社外からの問合せが想定される状況であれば、対応方針を決めておくのも重要です。
② 情報開示とコミュニケーション
不祥事の事実が確認されたら、速やかに情報開示を行います。
被害者、株主や取引先、従業員などに対して、誠実かつ透明性のあるコミュニケーションを図ることが信頼回復の第一歩です。
確かな事実に基づき、冷静かつ真勢に対応を行います。
情報開示の範囲は事案によって異なりますが、社会的影曹や被害者保護、再発防止の観点から判断していきます。
③ 被害者対応
不祥事によって被害を受けた方々への対応も重要です。
被害者の立場に立ち、誠実に謝罪し、適切な補償を行うことで、企業の責任を果たします。
信頼を取り戻すためには、迅速かつ誠実な対応が不可欠です。
◆再発防止に取り組む
初動対応のあとは、原因を徹底調査し、内部統制の強化や従業員教育など、再発防止に取り組むことが重要です。
従業員の不祥事など考えたくないことかもしれません。
ですが、誤った対応をしないよう、準備をしておくことが大切です。
社労士事務所綜合労務
社会保険労務士 栗林隆